スペイン旅行
去年、イタリアを旅行し、今年は何処にと考えたが、年をとると行きにくい遠いところと考えて、スペインを選んだ。
ガウディの聖家族教会、アルハンブラ宮殿、ミハス、ロンダ、セビリアの大聖堂、コルドバのメスキータ、古都トレド、アランフェスの王宮、セゴビア、プラド美術館、ピカソのゲルニカのある国立ソフィア王妃芸術センターなどイタリア同様見どころはたくさんある。
ひまわりが一面に咲く畑も見たくて６月上旬に出かけた。
４月頃からアイスランドのエイヤフィヤトラヨークトル火山の活動が活発化し、火山灰による航空関係への影響が出ていて心配したが、５月２０日頃にはほぼ収束した。一安心と思っていたら、３月にストが終わった英国航空が５月２４日からスト予定との情報が入り、旅行が中止になるかと思ったが、成田−ロンドンヒースロー直行便は予定通り運行するとのことで、決行された。
（２０１０年５月２９日(土)〜６月７日(月)）
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５月２９日（土）
５時過ぎ発の高速バスに乗るため、４時に起きたが、蒸し暑いのと少し興奮して、ほとんど眠れなかった。
家を出る時、薄暗いと思ったら、外は小雨が降っていた。
高速バス乗り場に着くと、乗客は乗り始めていた。チケットを購入し乗車。お客は２０人ほどだった。
車内で、自家製おにぎりを食べ、牛乳を飲む。
６時過ぎ葛西、ディズニーランドの近くを通ると車の量も多く、３車線一杯に走っていた。
７時前、成田に到着し、ゲートでパスポートをチェックされたあと、第一ターミナルに着く。外の気温は１６℃だった。
南ウイングで受付場所を探すと、通知の位置とは違っていたので変だとは思ったが、時間が早いからだと思い、とりあえず両替をする。
１ユーロ１１６．４８円。去年は１７１．４７円だったから、随分円高になっている。
出国案内のボードを見たら、ロンドン行きがない。よく見るとここは南ウイングで受付場所は北ウイングだった。
ＫカウンターがあってＧカウンターが無い理由がわかり、８時過ぎ、北ウイングに移動し、集合時間前だったが、旅行社に荷物を預け、近くの椅子に座って受付開始の時間まで待つ。
８時４５分、受付が始まった。添乗員は女性のＮさん。英国航空のストのため、ロンドンでは予定より１本早い便でバルセロナに行く予定で、乗り換えが忙しいと聞く。
９時過ぎ、チェックインして荷物を預ける。
９時２５分、再集合し、添乗員のＮさんから説明を受ける。
@ロンドン発１６時４５分−１９時５０分バルセロナ着の予定。
A搭乗口はＮｏ１４。１０時４５分には搭乗口が閉まるので、遅れないように。
B安全検査、出国審査は１０時３０分までに終えること。
C飛行時間１４時間。食事は２回、うち１回はサンドイッチ。
Dロンドンで配られる入国カードは不要。
Eスペインは入国カードが必要ないので、パスポートだけでよい。
F時差はロンドン８時間、スペイン７時間。
G液体物は、ロンドン空港の検査で１００ｍｌ以上は没収されるので、成田での買い物は注意。
など
９時４０分、安全検査のゲートを通るが、今回はブザーが鳴らなかった。妻は鳴ったが、靴らしい。
出国審査を受けて、５５分にはＮｏ１４ゲートに着く。
１０時３０分、英国航空ＢＡ−０００６便に搭乗し、１１時過ぎ（ロンドン３時過ぎ）離陸。飛行時間は１１時間２０分の予定とモニターに表示が出る。
時計をロンドン時間に変更する。
３時半ころ、入国カード配布された。
４時前、飲み物がでる。赤ワイン、リンゴジュース。夕食は、テリヤキチキンカレー、食後にコーヒー。
ビデオが故障し、修復に３０分かかると機内放送がある。
５時１０分消灯。
８時半頃、オレンジジュース。機内はまだ消灯したまま。２時間くらいうつらうつらして眠ったようで寝不足の頭も少しすっきりした。日本は１６時半すぎだ。
９時になると、飛行地図の左端にモスクワが出てきたが、まだ５時間半もかかる。
１２時４０分頃、機内の照明が点いたあと、軽食、紅茶が出る。
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| 夕食 | 軽食 |
到着前に高度６００ｍで旋回したが、外は雲で真っ白。何も見えない中、１４時半過ぎ、ヒースロー空港に着陸。
１４時５０分、バルセロナ行き搭乗券が配布される。地下鉄で移動し、ターミナル３行きのバスに乗り換え、広い飛行場内を走り、１５分位でターミナル３に到着した。
安全検査で引っかかり、別室へ連れて行かれる。が、なんとか検査終了。
１５時３８分、バルセロナ行きの搭乗機が決まらないので、１７時３０分集合でいったん解散。
１６時４５発のバルセロナ行きＢＡ４８６便は１７時３０分ゲートオープンと表示が出る。
 | 案内板 |
１６時過ぎ、サンドイッチ２個、ジュースを買って食べる。
その後、１６時半頃になって飛行機の機材が変わり、食事が出ないということで１人５ポンドの金券が配られる。お土産には使えず、サンドイッチも食べたので、ジュースと果物に代える。
１７時半、２４Ｇに集合し、１８時バスで搭乗機に移動する。サウジアラビアの文字が消えた飛行機（ボーイング７５７−２００）で、真偽は不明だが、英国航空のストで機材のやりくりができず、アラブのどこかの王様の飛行機を借りたらしいとか。
 | 名前が
消えている
航空機 |
１８時１７分（スペイン１９時１７分）搭乗完了。結局、当初スケジュールの時間となった。
時計をスペイン時間に合わせる。
１９時半過ぎ離陸。雲の上に出たが、更に上に雲がある。日本は午前２時過ぎになるからか、眠くなってきた。
２０時１５分、クッキーとリンゴジュースが出る。空港で買った果物とブルーベリーヨーグルトを食べる。
 | 飲み物 |
２１時頃バルセロナ上空でしばらく旋回していたが、無事着陸。
２１時３０分、入国審査後、荷物を受け取り、２２時過ぎバスに乗車し、ホテルに着いたのは２２時４０分頃になった。
昨日の朝から２７時間半起きていたことになる。何とかスペインに着いた。
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５月３０日（日）
夜中に何回か目が覚め、頭がさえてよく眠れなかった。日本では起きている時間だから、身体がついて行かないようだ。
目覚ましを６時５０分にセットしたが、６時半には起きてしまった。天気は晴れで、窓からサグラダ・ファミリア聖堂が見えた。
 | ホテルから |
７時半から朝食。バイキングで結構種類があった。
 | 朝食 |
８時４５分ホテルを出発。運転手はコヒーさん、ガイドはエステバン・ユキコさん。
９時、サグラダ・ファミリア聖堂（世界遺産「アントニ・ガウディの作品群」）に着き、道路の反対側から写真を撮る。
ここは、アントニ・ガウディが３１歳で２代目主任建築家に就任し、以後４３年間、人生を費やした聖堂で、生存中には生誕のファサードが完成したが、今も工事が進められている。
建物の彫刻などを見たあと、エレベーターで鐘塔（６０ｍ位）に上がり、上部の彫刻や街並みを眺めたが、エレベーターの待ち時間が長かったため、集合時間１０時まででは、他の見学はほとんどできなかった。
１０時２０分から４０分間、グエル公園見学（世界遺産「アントニ・ガウディの作品群」）。
この公園は、もともとは未来指向の住宅地として計画されたが、後に公園に転用されたという。セラミック・ベンチの広場などガウディ独特の奇抜な彫刻で飾られている。
１１時半から約１時間、ピカソ美術館（ピカソの9歳から「青の時代」と呼ばれるまでの作品などが展示されている。）を見学。
１３時頃からレストランで昼食。フィデウア、生ビール２．８ユーロ、水１．３ユーロ。
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| 昼食 |
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１４時過ぎ、レストランを出てモンセラートに向かう。途中、ケーブル乗り場の駐車場から修道院を見上げる。
１５時半、奇岩の山の中腹に修道院のある聖地で、触れると恩恵にあずかれると信じられている黒いマリア像で有名なモンセラート修道院に到着。
修道院の中の回廊には黒いマリアを見る参拝者の長い列ができていた。しばらく並んでガラスケースに覆われ、右手の玉と手だけ触れることのできる黒いマリアを参拝する。
その後、外に出て、ケーブルカーの乗り場の上の方から修道院を見て、駐車場に戻る。
１７時にモンセラートを出発。バスから眺める景色はガウディの作品のもとになったと思える山容だったし、千葉の鋸山みたいな感じのところもあった。
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| モンセラート |
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１８時頃バルセロナに戻り、モンジュイックの丘から市街を眺める。
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モンジュイック
の丘から |
１８時４５分ホテルに戻り、１９時１０分に再集合して、ヨットハーバー近くのレストランで夕食。
カタルーニャ料理。ワイン２ユーロ、コーヒー１．５ユーロ。
同席した人は、１０年前に北部イタリアに行った時、ベネチアでは風が強く波があって、ゴンドラに乗れなかったことや、去年はポンペイから南イタリアをまわったことを話してくれた。
２０時５０分ホテルに帰る。
荷物を整理していたら、バスの中で落としたのか、傘がないのに気づいた。就職して出勤した初日に傘を間違えて持って行かれて以来、傘だけはなくしたことがなかったのだが。
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５月３１日（月）
昨日よりは眠れたが、５時前に目が覚め、５時半の目覚ましより早く起きる。
朝食（チーズだけ挟んだ食パン、コーヒー、洋梨が入ったボックス弁当）をフロントに取りに行く。
荷物を持って玄関に集合し、６時半にホテルを出発。３０分で去年オープンしたばかりの空港ターミナルに着き、各自でチェックインする。
７時半に安全検査。ベルト、時計、財布その他持ち物すべて、身体からはずして受けたが、ブザーが鳴り、ボディチェックと靴の金属検査を受ける。
その後、８時２５分にＮｏ５２ゲート集合ということで解散になる。
解散後、インフォメーションに行き、指さし会話帳で傘を売っている場所を聞くとデューティフリーショップにあることがわかったので、まずは軽い傘を購入。
おもちゃの店を覗くと、４面のルービックキューブがあった。６．９ユーロで日本で買うより安かったのでお土産に買う。
グラナダ行きスパンエアＪＫ−６６２２便は９時１３分、ゲートを離れ１０分後離陸する。通路側に座った女性が、前の席が空いていて移動したので、隣が空席になり、ゆっくりできた。
１０時頃、下を見ると、蛇行した水面まで少し深い谷のような感じの川が見えた。また、スプリンクラーの回転でそのような形になったのだと思うが、円形がいくつも連なる畑も見えた。丘陵に緑が見えたがオリーブ畑だったろうか。
１０時１５分着陸態勢に入り、ほどなくグラナダ空港に着陸。飛行機を降りると南国らしく日射しが強かったのでサングラスをかけ、空港ビルまで歩き、荷物受け取り場所に行く。
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| バルセロナ | グラナダ |
１１時頃空港を出て２０分程でホテルに着く。
ここからはバスでマドリッドまで行くことになるが運転手はアントニオという名前だった。
ガイドの説明では、この地方の雨量は年間５００ｍｍ。主な農産物はトウモロコシ、ジャガイモで、タバコは減っている。アラモ（ポプラ）はパルプ用。人口２５万人、実際は３０万人。アルハンブラ宮殿は２ｋｍの城壁に囲まれた宮殿。と説明があった。
ホテルに着いたが、チェックインまで時間があったので、近くを歩いてみた。暑いと思ったら道路の温度計が３１度を表示していた。
ホテルに戻り、１２時半、鍵を受け取り、荷物を部屋に置き、小休止。
１３時ホテルを出発し、２０分位でアルハンブラ宮殿の駐車場に着く。城壁に沿った道を１０分位歩いてレストランに向かった。
１３時４０分からアルハンブラ宮殿のパラドールのレストランで昼食。イカの墨煮、アルハンブラビール４ユーロ、水２．９ユーロ。
食後、１５時１５分にレストランを出て、アルハンブラ宮殿（世界遺産「グラナダのアルハンブラ、ヘネラリーフェ、アルバイシン」）を見学する。
１２３８年にグラナダ王国を建国したナスル朝初代王アル・アフマールによって建設が始められ、歴代の王たちの手を経て１５世紀に完成。
ナスル朝宮殿（アンハンブラ宮殿の心臓部にあたる部分）、水との調和が美しい「アラヤネスの中庭」、天井の装飾が見事な「大使の間」、王の居住空間だった「ライオンの中庭」など、イスラム芸術の粋を集めた建物は、ヨーロッパ最後のイスラム王朝の栄華を象徴するものだという。
「ライオンの中庭」は修理中で入れなかった。彫刻、壁画、庭園、窓からアルバイシン地区などを見る。
その後、アルハンブラ宮殿から徒歩で約１０分ほどの丘を登ったところにある夏の離宮、ヘネラリーフェ（世界遺産）に向かう。
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| ヘネラリーフェ離宮 | アセキアの中庭 | 糸杉の中庭 | アルハンブラ宮殿の眺め |
１７時１０分、約２時間の見学を終え、宮殿を出て、１７時半までトイレや買い物時間となる。
１７時５０分、いったんホテルに戻り、１９時１５分ロビーに集合し、バスで３０分くらいの所にある中華レストランで夕食。ビール２ユーロ。
夕食後、２１時半から２３時まで「昔ながらのタブラオでの本場フラメンコショー」を鑑賞。
ショーの後、近くの丘からアルハンブラ宮殿の夜景を見る。
ホテルに戻る時、近道だったのか、細い道をすり抜けて走る。バスの幅ぎりぎりの道を通り抜けたときには皆から拍手が起こった。
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６月１日（火）
テレビの天気予報を見たら、今日も天気は良さそうだった。７時半から朝食。
 | 天気予報 |
８時２５分から３０分ほど、ホテルの周りを散策する。学校に行く時間らしく、子どもを連れて学校に行く父母に出会った。ここでは、小さい子どもが集団で学校に行くことはないようだ。
９時、ホテルを出発し、フリヒリアナ、ミハスに向かう。
無料の高速道路を走り、１０時２０分、スペインで一番美しい村と旅行社が紹介しているフリヒリアナに到着。約１時間、自由に白い村の中を見てまわる。建物の白、青い空、植木の緑の美しい町だった。
見学後、１１時半頃出発し、海岸線を１時間ほど走り、１２時半過ぎミハスに到着した。ターミナルのそばの海の見えるレストランで昼食。
魚のフリッター、生ビール、セビリア２．５ユーロ。ジュースも２．５ユーロ。水は２ユーロ。
イカや小魚のフライは温かくて美味しかった。
１４時過ぎ、レストランを出て、街の中の教会や闘牛場などを見ながら展望台まで歩く。展望台からは遠くにジブラルタル海峡、アフリカのモロッコ方面が薄く見えた。
山登りをしていた時、山頂から他の山を見ると登ってみたくなったように、モロッコも漠然と行ってみたい国に入ってきた。
１５時半までに駐車場に戻ることで解散し、自由見学となる。
押し花をアクセサリーにして売っている店で買い物をしたり、土産物屋の店先、路上の屋台を見ながらバスに戻る。
１５時半過ぎ、ミハスを出発し、海岸から大きな山を登って陸中に入り、１７時１５分ロンダに到着した。
このコースの売りであるスペインの断崖絶壁に佇む絶景ロンダのパラドール・デ・ロンダに泊まる。
森の中の町かと想像していたが、はげ山のような岩山、それも白根山のような山をいくつも連ねた巨大な山塊の中の町だった。
夕食まで時間があるので、市内を散策する。まず、ホテルの近くのヌエボ橋に入場料２ユーロを払って入る。
ホテルに戻り切手を売っている場所を聞き、地図に場所を書いて貰い、買いに行く。賑やかな闘牛場に通じる通りにたばこ屋があり、０．７８ユーロの切手を２枚買った。特に会話もしないで、「エアメイル」と言い、指を２本出して買うことができた。
人通りの多い通りだったので、少し歩き、１９時１５分頃ホテルに戻る。
２０時３０分から夕食。白ワイン３ユーロ、水３ユーロ。
ホロホロ鳥か、カジキマグロの選択だったが、二人なのでひとつずつ頼んだ。ホロホロ鳥の方が味が濃く美味しかった。
２１時半頃日が沈む。２時間近く、ゆっくり食事をした。
 | 夕陽 |
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６月２日（水）
夜中に数回、目が覚めた。モーニングコールは７時半だったが、崖下からホテルを見てみたかったので、６時過ぎに起きたら外はまだ暗かった。出発の準備をして、７時から８時まで１時間ほど散歩し、
崖の下まで降りて旅行のパンフレットに載っている景色を眺める。
ホテルに戻り、荷物を廊下に出して、８時過ぎから朝食。
９時にホテルを出発し、セビリア（セビージャ）の大聖堂に向かう。
ガイドから、スペイン人は命に関わること以外は余り気にしないと聞く。
途中ひまわり畑があり、見渡す限りの花を期待してきたのだが、今年はまだ早くほとんど咲いていなかったのが残念だった。
１１時、セビリアに着く。
セビリア大聖堂（世界遺産「セビリアの大聖堂、アルカサル、インディアス古文書館」）は、１５世紀に建てられた後期ゴシック様式の建物で、ヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂、ロンドンのセント・ポール大聖堂に次ぐ世界第三の規模だと言われている。
レコンキスタ以前には、この地には巨大なモスクが建っていたといわれ、ヒラルダの塔は、かつてはモスクの尖塔であった大聖堂に付設された高さ９８ｍの鐘楼。大聖堂の中には、新大陸を発見したリストファー・コ ロンブスの棺が置かれている。
コロンブスの墓（棺を担いでいるのは当時のスペインを構成していた４人の国王）、豪華な主祭壇などを見る。
１２時２５分集合で自由時間になったので、鐘楼に上がって街を眺めていたら、突然１２時の鐘がガランガランと鳴りだした。
♪セビリア大聖堂の鐘の音♪(MPEG4 ：６MB)。鼓膜が破れそうと言う表現があるが、あわてて耳を押さえた。この時、一時上り下りが停止されたため、入口付近の狭い階段は登ろうとする人と、下りようとする人で大混雑となった。
その後、サンタ・クルス街を歩き、途中買い物時間となる。薄紫色の花が咲いていたが、ジャカランタという名前だと同行の人から聞いたが、初めて聞く名前だった。
花で飾られた家々の間を通り、ムリーリョ公園に着くと、コロンブスの記念碑が立っていた。船の舳先は新大陸（アメリカ）を向いているという。
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| サンタ・クルス街 | ジャカランタの花 | コロンブスの記念碑 |
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１３時過ぎバスに乗り、かつてサン・テルモ宮殿の一部だったマリア・ルイサ公園内にあるスペイン広場へ。ここは１９２９年のイベロ・アメリカ博覧会の会場として造られたもので、アーチの下に並ぶベンチはスペイン各地方の５８の歴史を描いた絵タイルで飾られている。
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| スペイン広場 |
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１３時半過ぎにレストランに向かう。
ピーマンの詰め物。ビール２．２５ユーロ。水は１．５gで３．２ユーロ。
１４時半過ぎ、レストランを出て、コルドバへ向かう。
２時間ほどバスに乗り、１６時２０分、コルドバ（世界遺産「コルドバ歴史地区」）に到着。全長２３０ｍローマ橋を渡ってメスキータに入場。
中は石でひんやりしている。
このメスキータ（回教寺院）は、ウマイヤ朝の７８５年に建造され、メッカのカーバ神殿に次ぐ世界第２の規模で、回教とカトリック教が融合している。
１８時、コルドバの町を象徴する花の小径に出る。ここは、メスキータの北、細い通りが迷路のように入り組んだ地区（ユダヤ人街）の一角にあり、路地の両側には白壁の家が建ち並び、花の小鉢が飾られているところ。
皮革製品の店の中を抜けて、バスに向かう。昔、ベルトを扱っていた友達がコードバンと言っていたが、コルドバの皮のことだったのかと思った。
他人の家の庭のような路地を歩いている時、ガイドが「今、開いているから急いで入りましょう」と言って建物に入ったが、何という場所か分からなかった。
アルモドバル門を出るとバスが待っていた。
１８時半頃、駐車場を出てホテルに向かう。１５分ほどで到着。
２０時半から夕食。白ワイン２．５ユーロ、オレンジジュース３．２５ユーロ。
長野から来た夫妻と姉、名古屋から来た老婦人と一緒の席になり、これまでの旅行の話などを聞く。
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６月３日（木）
６時過ぎには目が覚め、６時半起床。
７時１０分から朝食。フロントではがきの投函を頼んだ。
食後、８時１５分から３０分ほど、近くの公園などを散歩する。白バイが止まっていたので、メーカーを見たらＨＯＮＤＡだった。
９時、ホテルを出発すると、ガイドから鳩山首相退陣のニュースを聞く。エーッと思ったが、日本のことはすっかり頭から消えている。
コルドバを出ると、広い麦畑、オリーブ畑、ひまわり畑（花の咲いていない）が広がっていた。
１０時半頃から、ドライブインで３０分弱トイレ休憩。
１２時半頃からマドリッドとアンダルシア地方を結ぶ街道の宿場町プエルト・ラピセにあるレストラン「ベンタ・デル・キホーテ」（１７世紀にセルバンテスが泊まった旅籠と言われている）で昼食。ガスパーチョ、スペイン風オムレツ、デザート。若い夫婦と一緒に。
１４時頃、コンスエグラの白い風車を撮影するため、１０分ほど下車。少し高くなった丘に風車が並んでいた。ドン・キホーテが戦いを挑んだ風車は、ここからさらに東に約５０ｋｍ行った所にあるカンポ・デ・ク リプターナ(Campo de Criptana)の風車がモデルだというのが定説のようだ。
１５時、トレドの街が見渡せる展望台に到着。１５分ほど街を眺める。どの辺りかわからないが、今日はあの街の中のホテルに泊まる。
誰の言葉か知らないが、「もし、スペイン滞在が1日しかないのなら、迷わずトレドへ！」と言われる町トレド。
トレド（世界遺産「古都トレド」）は、マドリッドの南７０ｋｍ、タホ川に囲まれた丘陵にあり、１３〜１５世紀のゴシック建築で２７０年かかって１４９３年に完成したトレド大聖堂、王城のアルカサル、イスラム寺院、ルネッサンスの邸宅などの文化遺産があり、スペイン絵画を代表する画家エル・グレコゆかりの地でもある。
１６時過ぎ、旧市街にあるホテルに荷物を置いて、すぐに観光が始まる。
まず、スペインカトリックの総本山であるカテドラル（大聖堂）に向かう。
聖体祭の時期だったようで通りには垂れ幕が下がり、窓には様々なタペストリーが掲げられていた。
大聖堂ではエルグレコの聖画「聖衣剥奪」などを見学する。寺院内は写真撮影禁止。
外に出て聖体祭のための旗とタベストリーが飾られ、張子の聖人像が置かれた市庁舎を見て、３０分ほど路地を歩き、サント・トメ教会に着く。
サント・トメ教会で「オルガス伯爵の埋葬」を見たあと、ホテルの近くの広場に戻り、１８時過ぎに解散、自由見学になる。
街の中を歩くと祭の片付けを始めていた。サント・トメ教会の近くでトレド名物のお菓子マジパンを買う（５．９ユーロ）。
１９時１５分ホテルに戻る。
２０時からホテルのレストランで夕食。
ワインの赤白は、白いブランコ、赤いティントと覚えるのだそうだ。ワイン２ユーロ、紅茶１ユーロ。
夕食後、近くの新市街展望台に行き、周りを散策する。
２１時半過ぎ部屋に戻る。
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６月４日（金）
７時半モーニングコールだったが、６時４５分には起きてしまった。
７時４０分から朝食。街の中を歩きたいので余りゆっくり食事をしていられない。今日も天気は良さそうだった。
８半から出発時間まで、朝の街中を散策する。魚屋が開いていたので写真を撮ろうと、会話帳をみて、スペイン語で写真を撮って良いか聞いてみた。なんとか通じたように思ったが、面倒なので手を振っただけかも知れない。
朝の清掃で大聖堂の扉が開いていたので、外から写真を１枚写す。
人通りの少ない細い入り組んだ道を歩いたので、最後の方で迷ったかと思ったが、何とか見覚えのある広場に出て、時間までにホテルに戻れた。
９時半にホテル出発。
添乗員から、英国航空のストで、明後日の６月６日のマドリード発のロンドン行きの便は欠航になるので、明日の２０時４５分にマドリッドを出て、リスボンに２０時４５分（時差１時間）に着き、リスボンに泊まる。翌朝リスボンからロンドン経由で帰ることになると説明があった。
ホテル代は本来個人負担だが、今回は会社で負担する。大したホテルではない。英国航空が用意できるのはこの便だけで、他の方法をとるなら個人負担です、と説明があった。マドリードでの自由行動を楽しみにしていたが、他の方法でどうぞといわれても、どうにもしようがないので、添乗員が説明したコースで帰ることにした。
途中、道路が通行止めになっていたりして、遠回りしたようだったが、１０時半過ぎアランフェスに着く。
タホ川流域にある現在の王宮と庭園（世界遺産「アランフエスの文化的景観」）は、１７世紀のスペイン・ブルボン王家によって建てられ、度重なる火事で何度も修復が行われたが、均衡のとれた美しさは元のまま残っているとのことである。
王宮に入場する時間が決まっているので、それまで庭園を少し見る。
１１時１５分から１時間、王宮見学。
１２時半宮殿を後にする。
１３時１６分、マドリードのレストランに入る。
ピンチョス。生ビール２．７ユーロ、水２．３５ユーロ。
１４時４０分頃レストランを出て、１５時からプラド美術館見学。
２時間弱の見学時間で、ブリューゲル、ボッス、ラファエル「魚の聖母」、エル・グレコ「羊飼いたちの礼拝」、ヴェラスケス、ムリリョ、ルーベンス「三美神」、レンブラント「アルテミス」、ゴヤ「裸のマハ」など、ガイドブックにあったメインの作品を中心に見た。
１７時から３０分間、ギフトショップで買い物タイム。
１７時５０分から国立ソフィア王妃芸術センターで1時間ほど、有名なピカソのゲルニカなどを見る。
ゲルニカの展示室の中は撮影禁止だが、外から撮している人がいたので、1枚、２枚。
１９時すぎ、王宮で下車。ここは外から見るだけ。
 | 王宮 |
１９時半レストラン。ビール１．９５ユーロ、白ワイン２．１ユーロ、桃ジュース２．１５ユーロ。
２１時頃レストランを出て、３０分ほどでホテルに到着。
２１時４０分チェックイン後、ホテルの隣のスーパーで買い物をした。
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６月５日（土）
６時１０分に起床し、７時から朝食。
食後、午後乗る予定の地下鉄について確認するため、駅に見に行く。
８時３０分、ホテルを出発し、グアダマラ山脈の３ｋｍのトンネルを抜けると背の高い松の木の植林地帯があった。
セゴビアは標高１０００メートル位だそうだ。
古都セゴビア（世界遺産「セゴビア旧市街と水道橋」）は、セゴビア県の県都で、ローマ時代から戦略上重要な位置にあり、中世にはカスティーリャ王国の主要都市として繁栄した街である。
９時半過ぎからローマ水道橋（世界遺産）の見学。
１００年頃のローマ時代にトラヤヌス帝によって建てられた巨大なローマ水道橋は、花崗岩を積み上げたもので、全長７２８ｍ、１１９のアーチからなっていて、現在も使用されているという。
その後、城壁に囲まれた旧市街の中を、マジョール広場や１１〜１２世紀時代の大聖堂や教会を見ながらアルカサルに向かう。
途中、大聖堂の近くで２０分ほど、トイレ休憩。
１０時４５分から、セゴビア城（アルカサル）を１時間見学。
ここは１２世紀のカスティーリャ王国の城塞で、１４７４年にイサベル女王がカスティーリャ王国の国王として戴冠式を行った場所であり、ディズニー映画「白雪姫」に登場する城のモデルにもなったところだ。
城内を見学後、散策しながらバスの待つ駐車場に下る。
１２時１０分出発し、１３時４０分からマドリード市内のレストランで昼食。 シーフードパエリア、ワイン３ユーロ。
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| 昼食 |
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昼食後、レストランを出て、１５時スペイン広場で下車し、自由行動になる。
当初は夜まで自由に見学できる予定だったが、飛行機の関係で１８時まで約３時間の自由行動になってしまった。
スペイン広場の中央にあるセルバンテスのモニュメントと、その前にある小説の主人公ドン・キホーテと従者サンチョ・パンサの像を見て、
夕べ見た王宮の横を通り、アルムデナ大聖堂に入ってみる。そこからサンミゲル市場に向かったが、途中道路の向こうに二人連れがと思ったら男はブロンズ像だった。
１６時前のサンミゲル市場は一杯飲む人や買い物をする人で賑わっていた。さくらんぼ（２ユーロ）を買って食べながら、一休みする。
マヨール広場（１７世紀にフェリペ３世によって造られた、マドリッドを代表する広場のひとつ。約１００ｍ四方、周りを４階建ての建物に囲まれ、９つのアーチで外に通じている。過去３回火災に遭い、今の形になったのは１９５３年のこと。かつては、歴史の舞台として王家の儀式、闘牛や数々の祭り、宗教裁判の焚刑などが行われていた。）
や、プエルタ・デル・ソル（スペイン国道の起点（０ｋｍ）となっている場所）、クマとイワナシの像、イングレスデパートをみて、
１７時５分ソル駅から地下鉄に乗る。切符（２ユーロ）を買ってホームに入れたが、ホテルのそばのアルグエリェス駅まで幾つめか調べていたら、現地の娘さんに４つ目と教えて貰う。親切な女性で降りるまで気にして見ていてくれた。
１７時４０分、ホテルに戻る。
１８時ホテルを出発し、３０分位で空港に到着。２０時１５分Ｄ５８ゲート集合するよう指示され、チェックインする。
２０時４５分ポルトガル航空に乗り、１時間ほどの空の旅で２０時４７分リスボンに着陸した。
リスボンの建物はアパートは例外のようだが、オレンジと白に統一された屋根と壁の色の家が並ぶ。
２１時３０分、バスでホテルに到着すると、明日は早朝出発のため、ボックス弁当が配布された。
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| 朝食 |
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６月６日（日）
４時半モーニングコールだったが、４時１５分に起きる。
５時半ホテルを出て１０分で空港に到着した。
チェックインの時、カウンターでロンドン乗り継ぎをめぐって一悶着あった。
Ｅチケットにリスボンの記載がないから荷物を成田まで運べないのでロンドンで一度降ろして、積み替えるように言われたとのこと。添乗員が交渉して予定通りとなった。
６時１０分、チェックイン終了し、６時５０分に出国審査を受け、７時過ぎから搭乗開始。
７時１０分、搭乗ゲートを通過したが、バス車内で３０分位待つ。
７時４０分飛行機に乗り込むと、８時頃移動を開始し、ほどなく離陸した。
今後、ポルトガルに来ることがあるだろうかと思いつつ、リスボンを後にする。
９時頃、海の上を飛んでいた。卵焼きを挟んだサンドイッチとジュースが出る。
１０時過ぎロンドンに着陸して、１０時半頃、飛行機を降りてバスに乗車し、１５分ほどでＴ５ターミナルに着く。
１１時過ぎ、添乗員から成田までのチケットを受領し、安全検査を受ける。金属探知機で調べられ、「メタルヒップ？」と聞かれたが無事通過する。
全員が安全検査を終了し、１１時４５分に解散。ショップを見ても買う物もない。
１２時４５分、Ｂゲート入口に集合し、英国航空ＢＡ−０００５便に搭乗すると１３時３５分機体が動きだし、１４時に離陸した。所要時間約１１時間２５分である。
離陸後１時間位経った１４時半（日本時間２２時半）に昼食が出る。
 | 昼食 |
２２時３０分。時計を、日本時間６時３０分にセットする。あと２時間半位で成田に到着だ。
６月７日（月）
７時半、朝食（チーズとトマトのサンドイッチなど）。
 | 朝食 |
８時２０分頃、富士山や日本アルプスの山が見えた。
９時前、無事着陸。バルセロナで買った傘は一度も使わないで済んだ。
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